ABOUT 更生保護とは

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犯罪や非行のない
明るい社会を目指して

 国民全体の悲願である「犯罪や非行のない明るい社会」を実現するため、犯罪・非行対策の最も有効な手法として生まれたものが、「更生保護」制度であり、この制度は、罪を犯した人や非行に陥った人に対する改善更生を助ける活動と犯罪や非行を予防するための活動の二つから成り立っています。
 犯罪や非行がそれぞれの地域社会で生まれ、その罪を犯した人や非行に陥った人は、悔悛の心を抱き、更生意欲が不可欠であることはもちろんですが、これらの人々が更生を果たす場もまた地域社会であることから、それぞれの地域社会としては、これらのことを受け止める理解と協力が必要です。
 近年、凶悪な事件が相次ぎ、児童虐待、薬物依存症、特殊詐欺、老々介護、いじめ、ひきこもりなど様々な事項が社会問題となっています。これらは激動する社会に地域社会や人々の活動が適切に対応できず、その機能が弱体化し、地域社会や家庭等が保持していた犯罪抑止力等が低下していることが背景にあると考えられます。
罪を犯した人や非行に陥った人の改善更生と円滑な社会復帰については、法務省を中心に国家の課題として対策が講じられていますが、これらの人々は、いずれ社会に復帰して地域社会の一員として生活していくことになります。
 これらの人々の改善更生のために手をさしのべるのが、静岡県下約1,400名の篤志家である保護司であり、更生保護施設なのです。
 これらの篤志家は、犯罪前歴者や非行少年の指導・犯罪防止活動に努力していますが、これら篤志家の熱意だけでは犯罪のない明るい社会の建設は成し遂げられないのです。地域社会のひとりでも多くの人々の理解と協力が是非とも必要なのです。
 更生保護法人静岡県更生保護協会は、静岡県下における犯罪予防と更生保護事業の充実発展を函るため、県下有識者の賛同のもとに昭和二十七年二月に財団法人として設立され、平成八年から「更生保護法人」として活動しています。

金原明善翁「更生保護事業の創始者であり、
社会貢献一筋に生涯を捧げた
金原明善の軌跡を下記より一読頂けます」

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